海鮮酒房 むく庵 の日記
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お刺身大好き
2011.01.11
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我が家は2人共肉より魚の方が好きなので飲みに行く時は必ずお刺身を注文します。
主人がいつも言うのは刺身なんて新鮮なものを買ってくるだけでいいのに、何で美味いところが
少ないんだろうって。確かにそうなんです。例えば〆鯖や皮ハギの肝合えなど下処理をきちんと
やらないと美味しくないのはわかるんだけど切って出すだけなんですよ。
理由は2つあって1つは安く出すために元々良くないものを仕入れている。
もう1つは同じ刺身を何日も出している。というのは魚は新鮮じゃないと美味しくないため
仕入れてから2日、活け〆でも3日しか持ちません。
それなのにお店側が売れないからと言って味の落ちたお刺身を置くわけです。
そんな事をするからその不味いお刺身を食べたお客様は2度とそのお店でお刺身を食べようとは
思わないし他のお料理もたいして美味しくなければそのお店に次も行こうっていう気に
なりませんよね。同業者として怒りを感じます。
先日3連休の最後の休みの日に高円寺駅周辺で飲もうという事になりネットで調べて
ランキング上位のお刺身がうりのお店に行きました。
氷見のぶり刺と〆鯖を頼みました。ぶりは臭みもないから天然ものだろうけど味もない。
あれが氷見のはずがない。富山県氷見は寒ぶりで超有名なところです。
氷見のぶりといったら見た目は脂っこそうなのに口に入れるとさしてしつこくなく脂の甘みが
ふわっと広がってしっかりとした味があるんです。一度食べたら忘れられません。
ちなみに先日お店で氷見のぶりを入れていて味見したらう、う、旨い~!!違います。
〆鯖も見た目は浅〆で良かったんだけど生臭っ!!!下処理の塩の仕方があまい為です。
こういうお店でお刺身を美味しいっていうのは本当に美味しいものを食べていない気がします。
20代前半までは質より量だったんですが色々と美味しいものを食べる内にちょっとの量でいい
から本当に美味しいもの、口にいれた瞬間に感動出来るものが食べたいと思うようになりました。
だからむく庵はどんなに暇でも絶対に手を抜きません。抜いたら最後お客様は必ず見てます。
信用しかないので商売というものは。
そしてお客様の美味しい!の一言、笑顔、そのためにまた今日から1週間頑張ります!
ちなみに自分達が休みの日に行きたいお店は「むく庵」です(笑)
でもそいう気持ちでやらないと美味しいものはつくれませんよね?